要点: SpytrendはMCPを使ってAIアシスタントに直接接続できる。フィルターを何度も操作する代わりに、やりたいことを言葉で伝える。アシスタントがデータを調べ、関連する情報をつなぎ、答えを持ってくる。画面上の何度もの操作が、1回のリクエストになる。

アシスタントに調査を任せるとき

これまでの記事では、画面からSpytrendを使う方法を見てきた。セクションを開き、フィルターを調整し、一覧をスクロールして、カードを確認する。ピンポイントの調査なら、これで十分だ。

同じデータを調べる、まだあまり知られていない方法もある。SpytrendをAIアシスタントに直接接続し、「ブラジルで、1週間のうちに出稿アカウントが3件から100件に増えたスロットを探して。背後のウェブマスターとサイトも見せて」と頼む。アシスタントがデータを調べ、つながりを整理して答える。画面で何度もクリックしていた作業を、言葉による1回のリクエストにできる。

ここからは、画面にはない調べ方や、手作業では集めるのが大変な情報を見ていく。

1つのトラッキングパラメータからネットワークをたどる

アフィリエイトのリンクには、subコードやピクセルID、ch=などの固有の値が入っている。画面では、あるウェブマスターとそのドメインを見ることが多い。直接アクセスなら、リンク内の値を1つ取り出し、同じ値を使うウェブマスターがほかにいるか調べられる。

実例で試した。あるウェブマスターのリンクからパラメータを取り出して検索すると、sdmode=4という値を別の2,367件のウェブマスターも使っていた。データには、共通するピクセルやほかの値の一覧も返ってきた。

1つの値から、関連するインフラをたどれる。アフィリエイトプログラムとそのリセラー、あるいは同じチームが別々に運用するアカウントが、違う名前で見えていることもある。広告一覧を見ただけでは結び付かない相手も、共通のトラッキングパラメータから関係を確認できる。

ページが変わっても、ピクセルからバイヤーを追える

アフィリエイトの運用では、ファンページを次々に作ることがある。1つが停止されたら新しいページを3つ立て、同じ広告を出す。広告一覧では別々のページに見える。

ただし、同じ施策でピクセルを使い続けている場合がある。1つのピクセルIDがほかにどこで使われているか調べたところ、複数のページにまたがる52件の広告が見つかった。ピクセル、遷移先のランディングページ、リンク内のタグが共通していた。ページが分かれていても、運用のつながりが見える。

競合のピクセルを見つけた後も、その値でデータを確認できる。同じピクセルを使う新しいページが立ち上がると、データベースに表示される。

広告一覧では見分けにくいTelegramとWhatsAppの導線

広告の遷移先がランディングページではなく、メッセンジャーになっているケースがある。クリックした人をTelegramのチャンネルやWhatsAppのチャットに送り、その中で接点を重ねる。通常の広告一覧では「ハブ」フィルターを使わないと、こうした導線は他の広告に埋もれてしまう。

データからは、メッセンジャーへ直接送る広告を絞り込める。Telegramに直接誘導する配信中の広告を調べると、69,060件だった。WhatsAppについても別に調べられる。

これで、広告からメッセンジャーにつなぐ運用を、出稿者、ジャンル、配信国ごとに見られる。サイトを介さずチャンネル内で見込み客に接する導線を、実際の広告から確認できる。

自分の条件でスケールを見つける

画面の「トレンド」には、成長率をx2、x5、x10で見るための設定がある。直接アクセスでは、自分で数値を指定できる。

たとえば「3日間で4.5倍に伸び、昨日の新規広告が最低8件、新しいアカウントが最低6件、初回配信から3日未満のクリエイティブを見せて」と頼める。結果には、クリエイティブごとの日別の配信開始履歴と成長倍率が付く。

ギャンブル広告でこの条件を試すと、1日で数百倍に伸びたクリエイティブが出てきた。あるビジュアルは、その日の広告件数が0件から246件になった。一昨日と昨日の件数、初回配信日、国も確認できる。何を「急伸」とみなすかを自分で決め、拡大が始まった施策を探せる。

同じ広告文のスクリプトを複数のチームが使い始めたケースも調べられる。オファーが市場に広がり始めたことを示す早期のサインになる。

一括ダウンロードと「同じビジュアル」の検索

成果の出ているクリエイティブを見つけたら、分析用に集めよう。直接アクセスから1回のリクエストで最大500件をまとめてダウンロードできる。1件ずつ保存する必要はない。

さらに、手作業ではできない調べ方が2つある。

1つ目は、あるクリエイティブを再利用している広告を、画像の一致で探す方法だ。見た目が似ているものではなく、同じビジュアルの使用先を調べる。ブラジルのスロット広告で試すと、1つのクリエイティブにつながる22,288件の広告と5,930件のファンページが見つかった。画面の「広告主」で見る対象だ。1つのビジュアルが、そのジャンルの広告の半分を占めていた。

2つ目は、視覚的に似たクリエイティブの検索だ。こちらは完全一致ではなく、画像が近い別案を探す。同じアイデアを各チームがどう描き直しているか見たいときに使える。

サイト調査:広告とトラフィックを照らし合わせる

広告の遷移先サイトについても調べられる。月ごとの訪問数、流入元、有料トラフィックの割合、ショップに使われている仕組みなどが分かる。

広告の増加とトラフィックの伸びを並べて見ると、サイトの動きがつかみやすい。ブラジルのmpljogos.comの月間訪問数は613,000件。データには、広告の伸びがトラフィックの伸びに先行していると表示され、有料トラフィックの割合は97%だった。広告出稿に支えられ、現在拡大しているサイトとして見られる。広告単位の施策だけでなく、伸びているプロジェクトも探せる。

物販やドロップシッピングでも使える。成長中のShopifyストアをEC分野で探すと、最初に出てきたのは米国の撮影機材店guragear.comだった。月間トラフィックは+1013%で、訪問数は1万から118,944へ増加。その近くには、ブラジルとベネズエラに関わる美容ショップgaleriaavanti.comもあり、伸びは約+866%だった。各サイトのバックリンク数と有料トラフィックの割合も見られる。

伸びている他社のショップを見つけ、そのショップで何が反応を得ているかをすぐに把握できる。

一連の調査を1回のリクエストで

ここまでの情報は、画面でもセクションを行き来しながら集められる。直接アクセスなら、アシスタントが一連の調査を進める。

ブラジルのギャンブル広告を調べたときは、まず何が伸びているかを尋ねた。急伸する新しいスロットやクラッシュゲームが出てくる。そこで、最も多く使い回されていたビジュアルを開くと、1つのクリエイティブに22,288件の広告、5,930件のファンページ、285件のドメインがつながっていた。出稿者を確認し、ファンページの広告件数、配信中の広告、遷移先ドメイン、ページの作成日を見る。さらにウェブマスターをたどると、ブラジルの上位アフィリエイトプログラムが153,611件の広告を配信していた。そのトラッキングパラメータから関連するネットワークを調べ、最後に各サイトで広告とともにトラフィックが伸びているか確認した。

以前なら6つのセクションを行き来し、手作業で1~2時間かけて調べていた内容だ。ここでは、やりたい調査を言葉で伝え、アシスタントとの1つの会話で進められる。

費用については、検索などのリクエストでトークンを消費する。Metaのデータ1行につき1トークン(検索、つながりの調査、トレンド、サイトの統計)で、クリエイティブのメディアとTikTokのデータはより多く消費する。料金と上限は料金ページで確認できる。

画面で見るか、MCPで直接アクセスするか

画面と直接アクセスでは、向いている作業が違う。

画面は、広告を目で見ながら探すときに使う。セクションを開き、一覧を眺め、全体像をつかみ、気になる広告を詳しく見る。確認したいことが絞られているときに分かりやすい。

アシスタントからの直接アクセスは、深く、広く調べるときに使う。トレンドからサイトまでたどる、トラッキングパラメータでネットワークをつなぐ、数百件のクリエイティブをまとめて取得する、急伸の判定条件を自分で指定する。手作業なら半日かかる情報も、1回のリクエストで集められる。

ジャンルをざっと見たいなら画面を開く。データを横断して調べ、運用者を特定し、施策のつながりまで整理した結果が必要なら、MCPによる直接アクセスを使う。

FAQ

AIアシスタントからSpytrendに直接アクセスするとは?
SpytrendのデータをAIアシスタントに直接接続すること。フィルターをクリックする代わりに、調べたいことを言葉で伝える。アシスタントが検索し、関連するデータをつないで答える。

画面ではできない、アシスタントからの調査は?
x2・x5・x10のプリセット以外の急成長のしきい値を指定し、クリエイティブを1回に最大500件ダウンロードできる。共通のトラッキングパラメータからネットワークをつなぐ、ピクセルから同じバイヤーのページを探す、TelegramやWhatsAppに誘導する広告を絞る、同じビジュアルの使用先を探す、といった調査も画面の各セクションでできる。アシスタントなら、これらを1つのリクエストでまとめて行える。

料金はいくら?
リクエストではトークンを消費する。Metaのデータ1行につき1トークン(検索、つながりの調査、トレンド、サイトの統計)。クリエイティブのメディアとTikTokのデータはより多く消費する。無料アカウントには生涯で500トークン、有料プランには月40,000トークンが付与される。

ピクセルを使って競合を追える?
追える。競合のピクセルを見つけたら、その値でデータを確認する。同じピクセルを使う新しいページが立ち上がると、データベースに表示される。

画面とアシスタントはどう使い分ける?
確認したいことが絞られていて、広告を目で見たいなら画面を使う。トレンドからサイトまでたどる、タグでネットワークをつなぐ、数百件のクリエイティブをまとめて取得するならアシスタントを使う。

Spytrendの各セクションを読む