要点: Spytrendの「広告主」に並ぶのは、広告を配信している個々のFacebookページです。Facebookページは広告アカウントに相当し、ページごとに名前、作成日、フォロワー、ドメイン、配信中のクリエイティブを確認できます。1人のウェブマスターが5つほどページを持っていても、ここではそれぞれ別のカードとして表示されます。

広告主:人ではなくFacebookページを見る

前回の「ウェブマスター」との違いを押さえておこう。「ウェブマスター」は複数の広告用エンティティの背後にいる1人をまとめて見る場所。「広告主」は、広告を配信する個々のFacebookページを見る場所だ。Facebookページは広告アカウントに相当し、それぞれに名前、作成日、フォロワー、ドメイン、配信中のクリエイティブがある。1人のウェブマスターが5つほどページを持っていても、カードはページごとに分かれる。

Spytrendの広告主セクション:フィルターと広告主カード

今のフィルターでは、広告主、つまりFacebookページが20,325件ある。国をアルゼンチン、カテゴリをギャンブル、並び順を関連度に設定すると、この国に重点的に広告を出しているページが上位に並んだ。あとは各カードの数字を読む。

フィルター

ページを探すためのフィルターは次のとおり。

  • 「カテゴリ」― 広告のジャンル。
  • 「すべての国」― 配信国。ここではARを個別のチップで指定している。
  • 「名前で検索」― Facebookページ名で検索。
  • 「関連度」― 関連度や広告量などで並び替え。
  • 「ハブ」― ハブやネットワークで絞り込み。
  • 「すべてのプラットフォーム」― ページが存在するプラットフォームで絞り込み。
  • 「フォロワー」の下限・上限 ― フォロワー数の範囲。中身の薄いページを除くことも、育ったページだけを探すこともできる。
  • 「設立:すべての日付」― 作成日で絞り込み。運用歴のあるページか、テスト用の新しいページかが分かる。

広告主カードで分かること

カードは、個々のFacebookページのプロフィールだ。今回の検索結果から3件を見ていこう。

№1 ― BetWarrior Argentina、正規ブランド

これはアフィリエイターではなく、公式のブックメーカーブランドだ。

Spytrendに表示されたBetWarrior Argentinaの広告主カード
  • フォロワーは10.2K人、設立日は23.09.2021(ほぼ5年前)。ページの運用歴とフォロワー数から、短期運用のページではなく正規の事業者だと分かる。
  • プラットフォームはFB、IG、Messenger、WhatsApp、Threads。各プラットフォームで広告を配信している。
  • カテゴリはギャンブル・ベッティングが86%。内訳はオンラインカジノのスロット51%、スポーツベッティング33%、地域制限のある事業者2%、そのほか5つのサブカテゴリ。スロットとスポーツベッティングの両方を扱っている。
  • 「アクティブ」1,384件、「広告総数」2,834件、「ローンチ / 14日」744件。配信中のクリエイティブは約1,500件で、直近2週間にも744件を投入している。継続して動いているページだ。
  • 配信国はARが100%、UY(ウルグアイ)も少しある。軸はアルゼンチンだ。
  • 「最近のクリエイティブ」には、直近の広告のサムネイルが並ぶ。アルゼンチン杯を題材にしたサッカーのバナーが見える。
  • ドメインはonboarding.betwarrior…、betwarrior.bet.ar、argentina.betwarrior…、mza.betwarrior.bet.ar。いずれも自社ブランドのドメインだ。

№2 ― Argentina Online、アフィリエイト運用らしいページ

Argentina Onlineの広告主カード:フォロワー206人と低価格帯ドメイン
  • フォロワーはわずか206人、設立は2023年。
  • ギャンブルが89%、オンラインカジノのスロットが87%。スロットに絞って配信している。
  • 「アクティブ」951件、「広告総数」1,805件、「ローンチ / 14日」966件。配信中が951件なのに、直近14日間の投入数は966件。2週間で広告がほぼ入れ替わっており、短いサイクルで大量に投入している。
  • クリエイティブにはAgüero Casinoのボーナス、「500% + 350 giros gratis」、「Reclamar」ボタンがある。
  • ドメインはmax-slotvexar.click、trackland.xyz、max-spinvoyagerpro…、max-spinzenpro.click。低価格帯の.clickや.xyzを配信パターンごとに使っており、ブランドらしさは見えない。

№3 ― Mega Spin、配信パターン用のFacebookページ

こちらはさらに極端だ。

Mega Spinの広告主カード:フォロワー2人でスロットに特化
  • フォロワーは2人。中身の薄いページだ。
  • ギャンブル98%、オンラインカジノのスロット98%。ほぼスロット一択。
  • 「アクティブ」738件、「広告総数」860件、「ローンチ / 14日」860件。総数860件に対して、直近14日間の投入数も860件。現在の配信用に作られたページで、掲載されている広告はすべてこの2週間に投入された。
  • ドメインはgoldbetty.shop、turbohub-88.shop、mercado.college。

3つのカードは、広告主のタイプがそれぞれ違う。運用歴とフォロワーのいる正規ブランド(BetWarrior)、中規模のアフィリエイター(Argentina Online)、配信パターン用の使い切りページ(Mega Spin)。広告を1件も開かずに、数字からここまで見分けられる。

数字の読み方

分析の軸になるのは「広告総数」「アクティブ」「ローンチ / 14日」の組み合わせだ。

  • 直近14日間の投入数が「広告総数」に近ければ、新しいページで、現在の配信用に作られたと読める。近いうちにBANされる可能性もある。
  • 「アクティブ」が「広告総数」よりかなり少なければ、一部の広告はすでに止まり、入れ替えが進んでいる。
  • フォロワーが多く、設立日が古ければ正規ブランド。全体の訴求は参考になるが、配信パターンを分解して分析できる。予算も立場も違うからだ。
  • フォロワー2人、新しい設立日、.clickドメインの組み合わせなら、純粋なアフィリエイト運用。どのクリエイティブが今稼働しているかは、そのページを見ればわかる。

サブカテゴリの比率を見れば、そのページの主戦場がスロット、スポーツベッティング、クラッシュゲームのどれかもすぐ分かる。専門領域を知るためにクリエイティブを1件ずつめくる必要はない。

ほかに何を確認できる?

各カードの下にはボタンが2つある。

  • 「広告を表示」― そのページの全広告を見る。「広告」セクションに移動し、その広告主のフィルターが設定された状態で開く。
  • 「FBページを開く」― Facebook上のページを開き、実際の表示を確認する。

カードに収まりきらないドメインがある場合は、横から一覧を展開できる。カードの表示はデモでも確認できる。

このセクションのまとめ

「広告主」はFacebookページ単位で市場を見る場所だ。国とカテゴリを指定すると、その領域で広告を出しているページが並ぶ。各カードには、ページの運用歴、フォロワー、プラットフォーム、サブカテゴリの内訳、広告の量と投入ペース、ドメイン、直近のクリエイティブがまとまっている。

正規ブランドと稼働中のアフィリエイト運用ページを1分で仕分け、狙う領域に広告を出しているページが見つかったら「広告を表示」から中身を確認できる。

FAQ

「広告主」と「ウェブマスター」はどう違う?
「ウェブマスター」は複数のエンティティの背後にいる1人をまとめて見る場所。「広告主」は広告を配信する個々のFacebookページを見る場所だ。1人のウェブマスターが5つほどページを持っていても、それぞれ別のカードになる。

広告主カードには何が表示される?
ページの運用歴とフォロワー数、プラットフォーム、サブカテゴリ別の比率、「アクティブ」と「広告総数」、直近14日間の投入数、配信国、最近のクリエイティブ、ドメインが表示される。

正規ブランドとアフィリエイターはどう見分ける?
フォロワーが多く設立日が古ければ正規ブランド。全体の訴求は参考になるが、予算と立場が違うため配信パターンは別だ。フォロワー2人、新しい設立日、低価格帯ドメインの組み合わせならアフィリエイト運用で、どのクリエイティブが今稼働しているかはそのページを見ればわかる。

「ローンチ / 14日」は何を意味する?
そのページが直近2週間に投入した広告の件数だ。この数字が「広告総数」に近ければ、ページは新しく、現在の配信用に作られたと読める。

「広告主」にはどんなフィルターがある?
「カテゴリ」、配信国、Facebookページ名での検索、並び替え、「ハブ」、プラットフォーム、フォロワー数の範囲、設立日で絞り込める。

1つのページの広告を全部見るには?
カード下部の「広告を表示」を押すと、その広告主のフィルターが設定された「広告」セクションに移動する。隣の「FBページを開く」では、Facebook上のページを開ける。

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