要点: Facebook広告を調べる際に最適な広告 競合分析ツールは、調査の目的によって変わる。AdSpyはFacebookとInstagramの広告をコメントやアフィリエイトネットワークで検索できる。BigSpyは無料で試せる。Spytrendは2018年までさかのぼる14億件超のFacebook広告、AIで分類した33のビジネスカテゴリ、広告主の周辺ネットワークをまとめたプロフィールを提供する。

Facebook向け広告 競合分析ツール7製品を比較

ツール 向いている人 公開価格 評価
Spytrend 個々の広告に加え、広告主の周辺ネットワークも調べたい人 無料のStarterプラン。有料プランは料金ページに掲載 一連の広告の背後にいるのは誰か、その広告主が周辺ネットワークでほかに何を出稿しているかを調べるときに使える。購入者が実際に見るランディングページも、どのプランでも1回$1で確認できる
AdSpy ネットワーク経由のオファーを扱うアフィリエイター 月額$149の単一定額プラン。「導入価格」と表示(2026年9月22日) FacebookとInstagramの広告アーカイブを、アフィリエイトネットワーク、アフィリエイトID、オファーID、広告コメントで検索できる。アフィリエイト案件の調査に向く
BigSpy そもそもスパイツールに料金を払う価値があるか試したい人 無料プランは1日5回検索、Facebookのみ。有料プランは月額$69から、月額$499までの4段階(2026年9月25日) 11の広告チャネルを扱うツールを無料で試せる。今月の予算がゼロで、この種のツールに予算枠を設けるべきか確かめたいなら、ここから始められる
Minea 出稿者よりも売れている商品を探したいドロップシッパー 月額$49から。四半期払いなら月額$39(2026年9月23日) 商品を軸にしたツール。「誰が売っているか」より「何が売れているか」を調べるのに向く
Pipiads 売れ筋商品を軸にTikTokとFacebookの広告を出すバイヤー 期間限定割引で月額$49から。通常価格は$69(2026年9月23日) クレジット制で、Basicには月30,000クレジットが含まれる。広告主より売れ筋商品を重視して調べるなら、出稿者を軸にしたツールよりこちらが合う
PowerAdSpy 複数の広告プラットフォームで同時に出稿するバイヤー 月額$69から。年払いなら月額換算$27(年額$331)(2026年9月23日) 複数プラットフォームに対応。全プランでFacebookとInstagramを扱い、最上位プランはGoogle、YouTube、TikTok、LinkedIn、Reddit、Quoraを含む11のネットワークに対応する
Dropispy 広告だけでなく、Shopifyストアの作りも見たいドロップシッパー 無料プランあり。Premiumは月額$29.90、年払いなら月額換算$14.90(2026年9月23日) 無料プランがあり、Premium以上では広告の背後にあるShopifyストアを開けるShop Spyが加わる。成果の出ているストアの構成を調べたいときに役立つ

すべての項目で首位に立つツールはない。「向いている人」の列で自分の調査目的に近い行を探し、その評価を読んでほしい。

AdSpy、BigSpy、Minea、Pipiadsについては、それぞれ別の記事で詳しく解説している。

Facebook広告のスパイツールで実際に見えるもの

Facebook広告のスパイツールは、どれもMetaの配信面に掲載された広告をもとにしている。違うのは、広告そのもの、掲載期間、出稿者のどこまで掘り下げられるかだ。

最初に見えるのは広告そのもの。クリエイティブ、文言、出稿したページに加え、国・日付・メディア形式で絞り込める。Metaの広告ライブラリでも、ここまでは無料で見られる。ただし、広告をビジネスカテゴリ別には分類しない。競合が別の言葉を使っていたり、文字を画像の中だけに置いていたり、検索対象に思い浮かばなかった地域別ページを使っていたりすると、テキスト検索では見逃すことがある。

次は掲載期間だ。長く出稿されている広告は、広告主がそこに予算を配分し続けたことを示す手がかりになる。ただし、コンバージョンが出た証拠ではない。通常の商用広告の多くは、配信が止まるとMetaの公開ライブラリから消える。停止した広告を検索できる履歴は、有料ツールが加える機能の一つだ。

さらに深いのが出稿者だ。1社の広告主が、同じオファーに対して複数のストア、ページ、ドメインを運用することがある。別々に見ると独立した複数の動きに見えても、まとめると一つの運用実態が見える。ここでツールの違いが出る。AdSpyはアフィリエイトネットワークとアフィリエイトIDで広告を絞り込めるため、ネットワーク経由のオファーに役立つ。Spytrendはドメイン、ピクセル、ページIDを1枚のカードにまとめる。アフィリエイトネットワークを使わない広告主も対象だ。

比較におけるSpytrendの特徴

SpytrendはFacebookとTikTok広告向けの広告分析プラットフォームだ。2018年までさかのぼる広告アーカイブを33のビジネスカテゴリにAIで分類し、各広告主の広告、ページ、ドメイン、国を1枚のカードにまとめている。

数字で見ると、次のとおり。

  • Facebook広告は14億件超を収録し、毎月1億7,000万件超の新しいFacebook広告を追加
  • FacebookとTikTokを合わせて毎月約2億8,000万件の新しい広告
  • 2018年までさかのぼるアーカイブ。大半は2025~2026年の広告
  • 33のビジネスカテゴリと、その中の342のサブカテゴリ。AIで分類
  • 193か国
  • 競合の推定広告費を「いくらから、いくらまで」の範囲で表示
  • リダイレクトの先でも購入者が実際に見るランディングページを確認可能。どのプランでも1回$1、確認に失敗した場合は返金
  • 「ウェブマスター」セクション: ドメイン、ピクセル、ページIDをあらかじめ一つの出稿者プロフィールにまとめ、3つの軸を同時に使って関連付けたうえで、国別の内訳も表示

最後の2項目は、使い方が異なる。AdSpyは定額プランにランディングページ情報を含むため、頻繁に使う場合に合う。Spytrendは確認1回につき$1なので、ときどき調べるだけならAdSpyの$149のプランは必要ない。広告主のまとめ方も違う。AdSpyにはアフィリエイトデータによるフィルターがあり、Spytrendはドメイン、ピクセル、ページIDの手がかりを組み合わせる。どちらが合うかは、調査する広告主がどうつながっているかによる。

Spytrendの「ウェブマスター」カード。1つの出稿者のドメイン、ページID、広告件数を1つのプロフィールに表示
「ウェブマスター」カード。1つの出稿者の広告、ドメイン、ページIDを1画面に表示。

関連付けの仕組みは「ウェブマスター」の解説で説明している。より幅広い比較は広告スパイツールの総覧にある。

使う価値のある無料のFacebook広告スパイツールは?

ある。ただし、できることには明確な上限がある。7製品のうち3製品には無料の入口がある。BigSpyの無料プランはFacebookに限り、1日5回の検索と20件のダウンロードが可能。Dropispyにも無料プランがある。SpytrendのStarterプランも無料で、3か月前の広告を制限付きで表示する。Metaの広告ライブラリも無料で、「この特定のページはいま何を出稿しているか」を調べるには、引き続き適している。

無料プランを使えば、そのツールが自分の調査に役立つか試せる。ただし、最新のデータまで見られるとは限らない。3か月前の広告からは、長い期間にわたって表示されていたオファーを確認できるが、先週始まった広告は分からない。直近の出稿を調べるなら、無料のFacebook広告スパイツールは入口として使うことになる。それだけで調査を完結させることはできない。

有料スパイツールの料金と、料金に含まれるもの

この比較での有料プランの最低価格は、Dropispyの月額$29.90からAdSpyの単一定額プランの月額$149まで。DropispyとPowerAdSpyは、年払いにすると表示上の月額換算価格が下がる。Pipiadsには、10ユーザー向けの月額$900のチームプランがある。Spytrendは無料のStarterプランから始められ、現在の有料プランは料金ページに掲載している。実際のランディングページの確認は、どのプランでも別料金の1回$1だ。

料金を払う前に、各トライアルで同じ3つの検索を試してほしい。自分のニッチ、すでに知っている競合、まだ知らない競合だ。ツールの違いが出るのは3つ目の検索だ。

FAQ

ドロップシッピングに最適なFacebook広告スパイツールは?

SKUを軸に考えるなら商品重視のツール、仕入れ先を軸に考えるなら出稿者重視のツールが合う。MineaとPipiadsは何が売れているかに焦点を当てる。Spytrendはストアの背後にいる出稿者と、その広告主がほかに何を出稿しているかに焦点を当てるため、1つの出稿者のネットワークと、無関係な複数の事業者を見分けるのに役立つ。

代理店に最適なFacebook広告スパイツールは?

代理店には、一つの業種を深く掘ること以上に、クライアントのさまざまな業種を広く調べられることが必要だ。そのため、個別のフィルターよりカテゴリの網羅性が重要になる。Spytrendは広告を33カテゴリと342サブカテゴリに分類し、広告主の周辺ネットワークを1枚のカードにまとめる。スクリーンショットのフォルダではなく、別の案件でも使えるプロフィールが手に入る。

初心者に最適なFacebook広告スパイツールは?

最初の見立てが外れても費用のかからない無料プランから始めよう。BigSpyの無料プランとSpytrendのStarterプランでは、支払う前に実際の検索を試せる。無料で使える間は、一つの問いに絞るといい。「自分のニッチで、名前をまだ知らなかった広告主を見つけられるか」。無料の広告ライブラリには欠けている機能だ。

無料のFacebook広告スパイツールで最も使えるのは?

BigSpyには無料プランがあり、Spytrendには3か月前の広告を制限付きで表示する無料のStarterプランがある。Metaの広告ライブラリも無料で、名前を知っているページの確認には引き続き使える。ただし、この3つでは今週始まった広告は分からない。それを調べるために有料プランがある。

Facebook広告スパイツールの料金はどう違う?

ここで比較した有料プランの最低価格は、Dropispyの月額$29.90からAdSpyの単一定額プランの月額$149まで。MineaとPipiadsは$49から、BigSpyは$69からだ。BigSpyとDropispyには、それより下の無料プランもある。Spytrendは無料のStarterプランから始められ、すべての有料プランを料金ページに掲載している。

SpytrendとAdSpyは同じツール?

違う。どちらもMeta広告を扱うが、AdSpyはアフィリエイトネットワークとアフィリエイトIDで検索する。Spytrendは広告主のプロフィール内でドメイン、ピクセル、ページIDを関連付ける。SpytrendはTikTokにも対応している。